はなうらない

『俺も混ざって良いんですか?』

苦笑している気配。ですよね、そうなりますよね。

ちょっと貸して、と麦前に電話を取られた。

「八橋さーん、麦前です。八橋さんの家から花火って見られます?」
『あ、たぶん屋上からなら見えると思います。来ますか?』
「行きたい! 屋台で食べるもの持ってくので、入れてください!」
『え、俺は待ってて良いんですか?』

困惑する声が電話越しに聞こえるけれど、私は全てを麦前に託した。

話はまとまったらしく、「よろしくでーす」と切った電話をこちらに渡す。

さすが営業本部。

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