はなうらない

やることは次から次へと出てくるし、その忙しさと有明の面倒くささで、心が折れそうだった気持ちはどこかへと行った。

「どんなに忙しくても、ちゃんと資料確認してくれるから」

ふふ、と苦笑混じりに言われる。私はコンビニのサンドイッチをペリペリと開けた。

「それなんですよ……有明さんを筆頭に皆が私に確認まわしてくるようになった」
「負担ですか?」
「いえ、負担というか周りの企画が把握できてやりやすいというか」

それも全て有明の算段だとしたら、末恐ろしい。

「来週、本社出勤ですよね」
「そうです」
「雪、降らないと良いですね」

ガラス張りの向こうを見て、籾野さんは言った。

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