ずっと、そばに

「陽菜ちゃん、何か言いたいことあるなら言って? 」


「え…うん。 真緒さんって翔馬先生のことどう思っているの?」



「優しいから人間として好きだし、いっしょに働くお医者さんとして尊敬しているけど、恋愛としては好きじゃないから安心してね

私たちずっとただの幼なじみの関係だから 」


“ただの幼なじみ”の部分を強調してくれる真緒さん。


………良かった。


真緒さんみたいなキレイで優しい人が翔馬先生のこと好きだったら私なんて相手にもされない。


まあそうでなくても、私なんて翔馬先生に釣り合わないから

翔馬先生との恋がかなうわけ可能性なんて限りなく低いけど、

少しだけホッとした自分がいた。


「…それに私、彼氏いるから大丈夫だよ 」


「そうなの…?どんな人 」


「違う病院のお医者さん。陽菜ちゃんが聞きたいならもっと話すけど 」


「うん、聞きたい 」




そんな風に喋っている間に真緒さんはご飯を食べ終わり、私も気づくと完食できていた。



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