ずっと、そばに

「そうだよ。本当は家族には遠慮なく何でも話すんだよ

それで辛いことがあったら、支えうもの で
嬉しいことがあったらいっしょに喜べる関係 」


家族なんて言葉に良いイメージはない。


私を拒否するお母さん弟と住んでいたから

自分の気持ちなんて話したこともないから


そんなこと言われても全く意味分からない。


でも、翔馬先生なら…

何でも話せる気がした。


「よくわからないけど分かった。
翔馬先生には全部話す。でも少しだけ待って 」


いろいろありすぎて、何をどうやって話せばいいか、少し整理したい。



「じゃあ、お風呂から出たら話して 」


「………」



返事の変わりに頷いて、翔馬先生の体を抱きしめ返した。


「甘えんぼうだな。
今まで甘えられなかった分、これからずっとたっぷり甘えさせてあげるから 」


翔馬先生がたまらなく好き。


こんな格好で恥ずかしすぎるのに、離れたくなくて

しばらくの間、抱き合った。





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