ずっと、そばに


「んん… 」


「陽菜ちゃん、目覚ました?どこか痛いところない? 」


ベットの横に座り、
顔色を確かめるように見て、問いかけた。


「大丈夫。ここどこ…? 」


陽菜ちゃんは小さい声で不安な表情をして、ベッドから起き上がる。


「陽菜ちゃんの病室だよ 」


「…えっ? 入院は嫌なの グスン… 」



見る見るうちに顔が曇り、そこから雨つぶが落ちるかのように、涙があふれだしてきた。

ベットに座った状態でもキツそうなのに、そんなに泣いていたら、体力無くなっちゃうよ。

恐怖心だけはあたえないように、陽菜ちゃんの体を支えながら、顔をのぞきこんで、微笑みかける。


「どうして嫌なのか、先生に教えてくれる?俺にできることがあれば協力するから 」


俺の声が聞こえてないかのように泣き続ける陽菜ちゃん

なのに、数分して落ちつくとしっかりと、涙を拭いて俺の方を見た。

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