今日も、私は瀬那先生を誘惑します。
「恥ずかしくないんじゃない?もしかしたら、女子高生にモテたくて先生になったのかもしれないし」
「確かにそうだよね……」
「あれだけかっこよければ、狙う子だって多いんじゃない?」
「狙う子?」
「瀬那先生のことを好きになってアタックする子もこれから出てくるでしょ」
生徒が先生のことを好きに……?
現実の世界でそんなことありえるの?
少なくとも、わたしの中でどんなにかっこよくて若くても先生という立場な時点で、恋愛対象ではなくなる。
そんな私からしたら、先生を好きになるなんてありえない……。
「私はちょっとあの先生苦手だなぁ……」
「あー、確かにつむぎチャラい人苦手だもんね」
近寄ってきた女の子みんなにニコニコして、騒がれてるのも嬉しそう……。
人気な自分に酔いしれてる感じがして、私はすごく嫌だ。