世界が終わるとき、そこに愛はありますか
Chapter3

激変

あれから1ヶ月が経つ。


クリスマスは2週間後に控えている。


この1ヶ月間、あたしたちは1度も会話をしなかった。


もちろん、夜に求められることもなくなった。


いつの間にか、あたしがベッドで寝て彼がソファで寝るという習慣が出来上がっていた。


朝になるまで彼が帰ってこないこともざらにある。


もはやどっちの家だか分からないくらい、彼が家に居る時間は減った。


それでも、出ていけと言わないのは彼なりの優しさなのだろうか。


それとも、彼の中であたしは既に存在しない女なんだろうか。


あんな風に八つ当たりした後でも、涼は優しかった。


その涼から聞いた話だと、深景さんの荒れっぷりは凄まじいらしい。


朝帰りが続いているから、何も驚くことはないんだけど。
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