世界が終わるとき、そこに愛はありますか
だめだ…倒れる─。


そう思った時には遅く、お姉ちゃんと二人で食べるために作ったクリスマスケーキをなぎ倒しながらテーブルに倒れ込んでしまった。


無惨にも床に散り、汚く潰れたクリスマスケーキ。


お姉ちゃんと二人で暮らし始めてから、クリスマスは毎年手作りのケーキを焼いて食べていた。


「お姉ちゃん…っ、お願い、出てよ…」


あたしの願いに反し、呼び出し音が途切れることはなかった。


「…お姉ちゃん…っ」


電話が繋がらないんじゃ、どこにいるのかも分からない。


居場所が分からなければ助けにいくこともできない。


あたしにはどうすることもできないんだ。


大好きなお姉ちゃんが危険な目に遭ってるかもしれないというのに、何もできない。


あたしはいつだって無力な存在なんだ。
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