初恋のキミに、さよならを【番外編】
〜とある日常〜

【りく side】


  * * *

『ねえ、りく! 私のこと“チビ”って言わないでってあれだけ言ったよね!』

腰に手を当て、俺を睨み付けてくる桜。

ほんと、小学生とあまり変わらないぐらいの身長の小ささ。

『いや、どう見たってチビじゃん!』

そう言うと、桜はますます頬を膨らませる。

その顔がいつ見ても面白くて、何度もからかった。

『もう、りく最低! 信じられない!』

あーだこーだ言いながら仲直りの握手を交わすけど、本当に手までも小さい桜。

チビなのに、存在感は大きく放っていて俺たちを楽しませてくれた。

 * * *
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