きみに ひとめぼれ
今は掃除時間中で、校舎のすべての窓が開け放たれている。
俺はリフティングをしながら自分の教室を探した。
いつもは気にも留めないのに、今日はそちらにばかり気が向いた。
今日はこっちの方から良い風が来そうな気がした。
そんなふうに期待していると、胸がそわそわとして落ち着かなくなってきた。
教室の窓際で、人影が動くのがなんとなくわかる。
放課後だというのに、午後の良い風はちっとも吹かない。
だけど、空はものすごく澄んでいて高く感じた。
だから、俺は良い風が吹くのを待った。