きみに ひとめぼれ
最後まで残っていた俺たちがプリントを職員室に持っていく。
一緒にやると言ったけれど、「勝見君は部活に行って」と彼女がすべてを請け負ってくれた。
本音を言えば、一緒にいたかった。
「じゃあ、よろしく」なんて言い残して、俺はサッカー部の部室に向かった。
着替えてグラウンドに行くと、俺はいつも通りウォーミングアップをして、リフティングをする。
真面目なんじゃない、こうしていると落ち着くのだ。
直感とはぼーっとすることで磨かれる、なんてのを何かの本で読んだことがある。
俺の直感とは、いつもこうして磨かれているのだ。
こうして磨かれた俺の直感はよく当たるし、結構鋭い。
いつだってその直感に自信がある。
信じることができる。