君のとなりで恋をします。─下─
「…っ……別れ、た…。」
「…は?」
「…電話でっ………も、…なさんがっ…」
涙で上手く喋れない私の背中を、そっと摩る大きな手。
「…とりあえずウチに来い。
落ち着くまで、何も話さなくていいから。」
「…ッ…でもっ……」
「…お前ん家、今日誰もいないんだよな?
今のお前を一人に出来るわけねぇだろ。」
桜河はそれだけ言うと、カバンの中から取り出したタオルで私の顔を覆い、半ば強引に家に引きずり込む。
「ただいま。」
「おかえり、桜河。
…あら、香純ちゃんも。いらっしゃい。」