泣いて、凪いで、泣かないで。
ゆっとが、そう言ってきたのだ。

私はカバンごと真下に落下させ、足に直撃して激痛が走った。


「いったぁ...」

「大丈夫か?」


ゆっとがしゃがみこんで、私の足に乗ったカバンをどけてくれた。


「あ、ありがと...」

「別に...」


そっぽを向いてしまうゆっと。

こういう時、私、どういう風に答えたらいいか、分からないよ。

ゆっとと付き合う......。

いや、それはすっごく、すっごくすっごく嬉しいことで、飛び上がってしまうほど、嬉しいことなのだけれど......

でも、なんで?

なんでだろ?

だって、ゆっとはしーちゃんが好きなんじゃ......。

などと頭の中で色んな情報が錯綜して訳がわからなくなっていると、ゆっとが話し出した。


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