カタオモイ同盟

◇︎


「思えばさ」


「ん?」


「屋上で休み時間を一緒に過ごすって、僕たち超青春してない?しかも、男女二人きりで」


「!……う、うん。そうだね」


「こうしてると、僕たち、付き合ってるみたいじゃない?」


「えっ!?」


「はは、冗談」


ある日。突然彼がそんなことを言い出すので驚いた。


いたずらっ子の表情で、無邪気に笑う彼。まるで子供のよう。


「……冗談じゃなくてもいいのにな」


「ん?何か言った?」


「んーん、なんでもない」


ね、知ってる?そういうの、思わせぶりって言うんだよ。


彼の横顔を、ちらりと盗み見る。


目も、鼻も、唇も。透き通るような肌も、絹のような髪も。彼を構成するすべてが、綺麗で、愛おしい。


私が彼に恋をしているように。


もしかしたら、彼も、私に……なんて。


…………期待しちゃう。

< 22 / 44 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop