カタオモイ同盟

「……そうなんだ。じゃあ仲間だね」


「仲間だねえ。片想い同盟、みたいな?」


片想い同盟。カタオモイドウメイ。私と彼の関係に、名付けられた名前。まるで、両想いになれない呪いみたい。


やだ、やだよ。そんなのやだ。


君に想われるのは私がいいの。他の誰かなんて見ないで、私だけを見て。


いっそ、君と私の、二人だけの世界になればいい。私たちの世界に、他の登場人物はいらないから。




──邪魔な奴は、消えちゃえばいいのに。




「……あはは、何それー」


ふつふつと湧いてくるどす黒い感情。可愛くない気持ち、気付かれたら嫌われちゃうかもしれないから。


悟られないように。気取られないように。


精一杯、笑って、笑って、笑い飛ばした。

< 27 / 44 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop