ゼツボウカクレンボ
次の日

私からの頼みで,私と由紀ちゃん,錫斗とその他7人が集まった。

昨日,錫斗だけは誘って欲しいとお願いした。

首を傾げていた由紀ちゃんだったけれど,なんとか言い訳して,錫斗を誘ってもらった。

まんまと引っ掛かった錫斗は,やっぱりいつものように飄々としている。

“ざまあみろ”

思いっきり笑い出したい気分だったけれど,みんながいたから我慢した。

私達はみんな揃ったのを確認して,立ち入り禁止のロープを潜った。

今は夜の7時頃。

ちょうど暗くなっている時間帯で,中に入った瞬間,現実世界から切り離されたような,不思議な感覚に陥る。

それはみんなも同じだったらしく,なんだかみんな怖がっているようだった。
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