【完】スキャンダル・ヒロイン〜sweet〜
仲の良い亜紀と麻美には事情を説明した。ふたりはびっくりしていたけれど理解を示してくれた。温かく見守ってくれていると思う。
同じ学科で仲良くしてくれている友達にも色々と訊かれた。詳しくは説明をしなかったかれど、好意的な態度を取ってくれた。腹の中では何を思っているかは分からないが…。
そんなのは当たり前だと思う。逆の立場だったらどう思うか、考えれば簡単な事。
私はたまたまバイト先で偶然に真央に出会った。そして一緒にいる時間をたまたま持てた事で、彼と付き合う事になった。
今でも彼がどうして私を好きになってくれたかいまいち分からなかった。どこにでもいるような普通の女子大生。特に目立った特徴はナシ。
もしかしたらあのバイトをしていたのが私じゃなくて違う子だったとしても、真央と恋に落ちるチャンスはあったんじゃないかって…。
だからたまたま運が良かっただけだ。そうでなかったらあんな人が私の彼氏になるとは夢にも思えない。
それにしても寒いなー……。
昼から授業は入っていない。けれどりっちゃんとふたりでカフェでお茶をしてから再び大学に戻ろうとしている所だ。
卒論の準備等やらなくてはいけない事は沢山ある。
そしてりっちゃんは私の事を想い、出来るだけ大学校内ではいつだって一緒に居てくれて、こうやって時間のある時は外へ付き合ってくれた。
良い友達を持ったと思う。
カフェに着いてもりっちゃんは努めて明るく振舞ってくれた。週刊誌にスクープされた事にショックを受けている事は口に出さなくても理解してくれている。