【完】スキャンダル・ヒロイン〜sweet〜
「てめぇ……会って早々何しやがる…」
「うるさい!馬鹿!」
「はぁ?!何が馬鹿だ?!」
「この無神経男!」
少し遅れてやってきた女性は「真央大丈夫?!」と彼に駆け寄ってその場にしゃがみこむ。
何て細くて綺麗な人だろう…。真央より少し年上だろうか。
「何が無神経なんだよッ!」
「こんな日に何女連れてきてんのよ!しかもそんな綺麗な!」
「はぁ?!女って誰だよ?!」
こいつ…この期に及んでまだ……。じゃあお前の体にベタベタ触って、まるで恋人気取りなその隣の女は誰だよ。
真央がハッとした顔をして隣にいる女性と私を交互に見やる。そして途端にその顔は青ざめていく。そんな真央とは対称的にその美しい女性はニコニコと嬉しそうに微笑みを浮かべる。
「まさか……お前…」
「誰よッ!その女!そんな綺麗な人を自慢げに連れて、やっぱり私との事は遊びだったって言うの?!」
どうして私ってこういう性格なんだろう。
本当は悲しくてたまらない癖に、やきもちを妬いて悔しくて仕方がないのに、こんな素直じゃない言い方しか出来なくって。
さめざめと泣く位なら可愛げもあったもんなのに…。
真央は立ち上がり、隣でひっつく女性を引き離した。すると彼女は「きゃ」と声を上げた。声までもが高く可愛らしい。
「何を誤解しているかは大体見当がついたが…
これは、俺の母親だ。いいつってんのについてくるってうるさくて」
「は、母親…?」
「初めまして~静綺ちゃぁん!真央のママの姫岡 芽衣ですぅ。」
嘘!絶対に嘘!