犠牲者はチャイムと共に。〜7日間の命〜
意識を失っていたのだろうか。

携帯の通知音で目を開けた。


教室の床で倒れていた体を起き上がらせる。

辺りを見回すと、そこにいたのは美琴と朋香だけだった。



「みんなは……?」



恐る恐る尋ねると、美琴が小さく呟いた。



「帰ってこないよ。……プールで死んだって」

「……」

「明日で7日目だよね」



誰も、何も反応できなかった。


ポケットで振動し続ける携帯を取り出す。



『美琴。朋香。彩』



メールには私たちの名前だけが残されていた。
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