恐怖庵
あまりの恐怖に僕は慌ててその場から駆け出し
布団に包まりかえりました。
ドンドンドンドン!
「あげろ!!」
ドンドンドンドン!
「あげろ!!」
布団にくるまっていても聞こえてくる
おぞましい声に心底震えていたのですが
しばらくすると
ドアを叩く音もあの女の声もしなくなりました。
「た、助かった…」
もう合コンなんて絶対しない…
カチャリ……
微かですが、確かにした音。
閉めていたはずの鍵がゆっくり開く音。
うそだろ…?
ありえない…
何なんだよあの女…
なんで俺だけこんな目に…
ピチャ……ズズッ
ピチャ…ズズッ
少し
また少しと
近づくその音は
水が落ちる音と
その水の上で何かを引こずるような音でした。
ピチャ…ズズッ
その音は止むことなく
少しずつ大きくなり
僕が寝ている部屋のベットに近づいてきました。