若きビル王とのエキサイティング・マリッジ
なのに何故あいつと…と言い始めた彼は、ぐっと声を詰まらせ、「駄目だ」…と吐き捨てるように言い放った。
「あんな奴と結婚なんてしたら駄目だ。あんな大企業を担う男の妻にでもなったら、君は絶対に店なんか継げない。着物のデザインも出来ないし、きっと業界とはかけ離れた生活を送ることになる。
それよりも僕と結婚して一緒に加賀で暮らそう?その方がきっと着物にも関われて、ご両親やお祖父さんも安心される」
家族を巻き込むような言い方をする彼は、足を踏み出して近寄り、「ね?」と訊き返してくる。
でも、その執拗な態度に少し寒気を感じた私は、前に腕を伸ばし、琉成さんとの距離をとって言い返した。
「いいえ、私、あの人と結婚します!」
はっきりそう言うと顔を上げ、彼の目を見つめて訴えた。
「琉成さんと私とでは、描くものが違います。それはずっと言えなかったことだけれど、あの人はそれを描くことを認めてくれました。
暖簾を守っていく厳しさもわからないけれど、少しずつ理解し合えばいい…と言ってくれたし、私はそんな彼と一緒になって、共に歩いていきたいんです!
「あんな奴と結婚なんてしたら駄目だ。あんな大企業を担う男の妻にでもなったら、君は絶対に店なんか継げない。着物のデザインも出来ないし、きっと業界とはかけ離れた生活を送ることになる。
それよりも僕と結婚して一緒に加賀で暮らそう?その方がきっと着物にも関われて、ご両親やお祖父さんも安心される」
家族を巻き込むような言い方をする彼は、足を踏み出して近寄り、「ね?」と訊き返してくる。
でも、その執拗な態度に少し寒気を感じた私は、前に腕を伸ばし、琉成さんとの距離をとって言い返した。
「いいえ、私、あの人と結婚します!」
はっきりそう言うと顔を上げ、彼の目を見つめて訴えた。
「琉成さんと私とでは、描くものが違います。それはずっと言えなかったことだけれど、あの人はそれを描くことを認めてくれました。
暖簾を守っていく厳しさもわからないけれど、少しずつ理解し合えばいい…と言ってくれたし、私はそんな彼と一緒になって、共に歩いていきたいんです!