若きビル王とのエキサイティング・マリッジ
けれど彼は、私が想像する以上に物凄い人だった。


例えば、披露宴の招待客には業界の人間だけでなく、海外の友人や外資系オフィスの方までいて、どれだけ幅が広いの…と感心させられた。


披露宴のセッティングも、「和モダンな雰囲気にしてみては?」と提案してくれたのがキッカケで、その一言を聞いたウエディングプランナーが直ぐに対応し、「橘様がそう仰るなら、望まれる形を演出致します」と言ってきた。


何でもご相談を受け付けます、と心強い言葉をいただき、三ヶ月の間、何度も足を運んで会場のセッティングを練り上げる。
テーブルウエアやフラワーにも和モダンの雰囲気を大事にして、贅沢過ぎるまでの設えを用意することが出来た。


挙式の前日には二人でホテルへ宿泊し、庭園を眺めながらのディナーを頂く。
そこで彼は改めて新居の話を持ち出してきて、こういう提案があるんだ…と言いだした。


「ビレッジ内に二棟目のレジデンスを建てる計画があるんだ。完成したら、そこに住むのも悪くないな、と思ってるんだが、数年かかるし、その間は友人が『自分の別宅に住んでくれないか?』…と言ってくれてるんだが、どうする?」

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