あの丘で、シリウスに願いを
「レストランにはドレスコードがあるから、用意すればいいのね?」
「ドレスコード、ですか?!翔太先生、まさかそんなお店だなんて」

今までそんな決まりがあるような店に入ったことはない。まことは気軽に引き受けたことを後悔し始めた。

「私、自分の体型に合う洋服って全然なくて。既製品は無理だし。すみません、ドレスコードがあるお店だなんて思わなかったから…」
「普段はそんな堅苦しいこと言わないお店だけど、クリスマスとかイベントの時は雰囲気を大切にするためにカジュアルな服装はダメなんだ。
でも、ジュンに任せておけば大丈夫。ジュンは、魔法使いだから」
「そぉよ〜。アタシに任せて。サイズに悩む必要なーし。スッゴク理想的な体型だわー。
さ、あとは任せて!」


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