君の腋を舐めたい


「では、お近づきの印に一つ私から水沢巡査長へ申し上げておきます。」


「・・・・・・・?」


「この仕事を“続ける”という選択を選んで頂きありがとうございます。」


「え・・・・・。」


「あなたに辞められると、
喫煙所が寂しくなります。」


「・・もしかして口説いてる・・?」


「ご安心ください。」


「・・・・・・・・・・・。」


「生活安全課の水沢巡査長はとても優秀で、街の治安を守る上で欠かすことの出来ない、

頼りになるお方だと尊敬しています。」


「・・・・・・・・・・。」


「ですが異性の相手という意味では、
私もあなたには全く興味ありません。」


「!?」


「・・・・・・・・・・・。」



「ちょ・・調子に乗るなよジジイ!!」


「ゴホッゴホッ!失れ・・ゴホッゴホッ
お待ちください。ゴホッ痛いです。」


「ジジイ・・いつか殺してやるからな!」



「いつもの調子に戻って何よりです。
お帰りなさいませ、水沢巡査長。」






          君の腋を舐めたい

           ホントに 終










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