俺様外科医との甘い攻防戦

「無理矢理、ではないです。私も久城先生が好きですから」

 言葉にすると鼻の奥がツンとして、泣けるほどの想いだったのだと思い知る。

「ああ。うん。俺も」

 擦り寄せている手にキスをして、「どうせなら『蓮弥さん好き』が良かったけどな」と笑う。

 それから手に何度もキスをされ、それは段々と艶めかしいものに変わる。

「久城、先生?」

「昨日の続き、ダメか?」

「続きって?」

 吐息混じりに聞くと、耳元で囁かれる。

「俺、まだ途中……」

「えっ。なっ。私、どう、したら」

「身を委ねていればいい」

 覆い被さられ、ベッドに体を沈める。

 唇を重ねる久城先生に、息も絶え絶えに訴える。

「キス、今までと違う、くて」

「嫌?」

「だって、なんだか……」

 こそっと、耳打ちをすると「それはそういうことをするからね」と不敵な笑みを浮かべられる。

「あ、あの。久城先生?」

 問いかけには答えてもらえず、昨晩以上に甘く溶かされていった。
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