プールのあとはお腹が減る。
そのとき、プールの水面に不自然な水しぶきが上がる。

雨とは違う。何か大きなものが落ちたんだ。

健二君が前へ出て、目をこらす。

その瞬間、

「ぐ…っ!!」

健二君の頭に、包丁が突き刺さる。そのまま、健二君は糸が切れた人形のように、水中へ沈む。

「きゃああっ!!」

思わず叫び声をあげる。

あいつらは水の中には来れないはずなのに…!?

「おい、見ろよ!」

プールサイドには、石や包丁、ナイフ、シャベルなどの凶器が浮かんでいる。

「あいつらだ! あいつらがプールの外から投げてるんだ!」
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