遺書
蛇島さんの言葉で、そうかもしれないと考える。叔父さんがいつもの悪ふざけでコレを渡し、昨日の晩は眠れないからと睡眠薬を誤って多量に飲んだのかもしれない。
ただ、最後に見た叔父さんの表情が胸に引っかかり、この遺書を悪ふざけで片付けてはいけない気がした。

「…私、ちょっと部屋に戻ります」

蛇島さんに軽く頭を下げると、私はその場を足早に立ち去った。
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