遺書
メモ用紙を放り投げて、今度はパズル誌を見る。そこには雪の降る外を子供と犬が元気に遊んでおり、子供達の後ろには灯りのついたかまくらと雪だるまが描かれている。

「『特大冬スペシャル』?…これ、応募期限が切れてる」

パズル誌の煽り文句と応募締切りを見ると、日付は一ヶ月前となっていた。

「これに応募しろとか、無理じゃん」

そうぼやきつつも、私は付箋の付いたページを開いて問題を見る。赤いマジックで印のついた問題は途中まで書かれていた。

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