遺書
「院長先生、今からお時間空いてますか?」
「空いていますけど、どうしました?」
「今から刑事さんを呼んで、確かめたい事があるんです」

私がある物を刑事さんに確認して欲しいと医院長に言うと彼は静かに頷いた。

「そうですか。それなら私から連絡をして、こちらへ来てもらいましょう。君はここで休んでいきなさい」

医院長はそう言って席を外し、部屋から出て行った。残された私は、ソファに深く腰掛けて大きな溜め息を吐いた。
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