お見合いから始まる極上御曹司の華麗なる結婚宣言
「美月は本当に泣き虫だな」

「だってこんなにも幸せな誕生日を過ごせて胸がいっぱいなんですもん」

「これからもたくさんの愛を美月に注ぎ続けるよ」

私の身体を解放した薫さんが頰を伝う涙を優しく拭ってくれた。そして情熱的なまなざしが降ってきて私たちは、そっと甘くとろけるようなキスを交わした。

そんな私たちの前で特大の打ち上げ花火が上がる。これが今日最後の薫さんからのバースデーサプライズだった。

二十五発の煌びやかな花火を薫さんの腕の中で一緒に見つめながら、薫さんの妻として彼を支えていこうと改めて決意したその夜。

私たちは朝まで互いの温もりに触れ甘く情熱的な夜を過ごしたのだった。
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