お見合いから始まる極上御曹司の華麗なる結婚宣言
「美月、体調の方は大丈夫か?」

「はい。とても快適に過ごせたので大丈夫です」

ニコリと微笑みながら私がそう答えると、薫さんも和かに笑い返してくれた。

「それにしても海が綺麗ですね。こんなに透明度が高いエメラルドグリーンの海なんて見たことがないです」

想像を遥かに超える海の美しさに自然と笑みが溢れる。

「ああ。ここは『地上最後の楽園』と言われているくらいだからな」

ティアレの花が咲き誇り、南国ムードが漂う中、カラッとした心地よい風が頰を撫でていく。

上機嫌なまま薫さんにエスコートされ、南国の花で色鮮やかに彩れた桟橋を渡って、その先のエメラルドグリーンの海に浮かぶ水上バンガローを目指して歩きだした。
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