お見合いから始まる極上御曹司の華麗なる結婚宣言
大切な人たちに見守れながら、夢だったウェディングドレスを着て二度目の結婚式を挙げられるなんて、夢にも思わなかった。女性スタッフの方から薫さんと私はティアレの花冠を被せてもらい、タヒチ流の結婚の儀式がスタートした。

司祭者の方から白いティアレのレイを受け取り、永遠の愛を誓うために、薫さんと互いにレイを交換しあう。純白のティアレから放たれる甘く高貴な香りに心が清らかになっていく。

薫さんとニコリと微笑み合い、ココナツ水で洗礼を受けてから、タパ製の結婚証明証に互いの名を署名した。和やかな雰囲気のなかでみんなが笑っていて、拍手や歓声に包まれる。

そしてタヒチアンダンサーの人たちが陽気な音楽とダンスでこの場を盛り上げてくれる中、タヒチの結婚式の伝統的な儀式であるティファイファイの儀式が始まり、薫さんと共に大きなキルトに包まれて、真っ直ぐに互いを見つめ合い、甘くとろけるような誓いのキスを交わした。

「美月、心から君を愛してる」

薫さんのそんな強く甘い言葉に頰を緩ませながら、この人に一生ついていく、そして薫さんのことを陰で支えていこうと強く心に誓ったのだった。
< 140 / 152 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop