お見合いから始まる極上御曹司の華麗なる結婚宣言
「そ、そんなこと一ミリたりとも思っていません!」
「本当に嘘がつけないんだな」
慌てて否定しても後の祭りだ。大根役者な私は動揺をまったく隠せてはいない。
「そろそろ二度目のキスが欲しい頃か。身体が俺のキスを欲しがってるんだろ?」
「そんなこと本当に思ってな……」
「素直になれよ。今日は特別に美月の願いを叶えてやる」
私の言葉を遮るように影が落ちた。唇に触れた温かい感触。だけどこの前と違うのは……
「……っ、ん……」
すぐに唇を解放してくれなかったこと。激しさを増していくキスに私は窒息寸前と言ってもいい。そのうちに薫さんが舌を絡めてきて、身体がビクンッと反応して吐息が漏れた。
頭がボーッとしてきて、未知の体験に抵抗する余裕もなく、完全に薫さんのペースに飲み込まれていく。
「抵抗する気にもならないほど気持ちよかったのか? もうすでに俺に陥落したってことか?」
しばらくして私の唇を解放した薫さんがそう言って悪い笑みを浮かべながら私を見た。
カァーッと一気に顔が真っ赤に染まると同時に、胸に広がる恥ずかしさと怒りの気持ち。思わず薫さんをキーッと睨めば、
「そんな怒った顔も可愛いじゃないか」
薫さんはそうやってまた私を弄ぶ。そんな薫さんの気まぐれな遊びに振り回されていることがたまらなく悔しい。
「人の気持ちを弄ぶなんて最低です! あなたみたいな遊びで簡単にキスするような軽い男なんて絶対に好きになりませんから!」
私は怒り任せにそう叫んで、自分の部屋へと逃げ込んだ。
「本当に嘘がつけないんだな」
慌てて否定しても後の祭りだ。大根役者な私は動揺をまったく隠せてはいない。
「そろそろ二度目のキスが欲しい頃か。身体が俺のキスを欲しがってるんだろ?」
「そんなこと本当に思ってな……」
「素直になれよ。今日は特別に美月の願いを叶えてやる」
私の言葉を遮るように影が落ちた。唇に触れた温かい感触。だけどこの前と違うのは……
「……っ、ん……」
すぐに唇を解放してくれなかったこと。激しさを増していくキスに私は窒息寸前と言ってもいい。そのうちに薫さんが舌を絡めてきて、身体がビクンッと反応して吐息が漏れた。
頭がボーッとしてきて、未知の体験に抵抗する余裕もなく、完全に薫さんのペースに飲み込まれていく。
「抵抗する気にもならないほど気持ちよかったのか? もうすでに俺に陥落したってことか?」
しばらくして私の唇を解放した薫さんがそう言って悪い笑みを浮かべながら私を見た。
カァーッと一気に顔が真っ赤に染まると同時に、胸に広がる恥ずかしさと怒りの気持ち。思わず薫さんをキーッと睨めば、
「そんな怒った顔も可愛いじゃないか」
薫さんはそうやってまた私を弄ぶ。そんな薫さんの気まぐれな遊びに振り回されていることがたまらなく悔しい。
「人の気持ちを弄ぶなんて最低です! あなたみたいな遊びで簡単にキスするような軽い男なんて絶対に好きになりませんから!」
私は怒り任せにそう叫んで、自分の部屋へと逃げ込んだ。