ONLY YOU~身代わり見合い結婚は履行で。クールな上司は過保護な旦那様~
私は彼の言う通り、ローテーブルに置かれたイギリスの有名ブランドの陶磁器のティーポットにジャスミンティーの茶葉を入れ、
ポットのお湯の注いだ。

「いい香り」
ジャスミンの優美で甘い香りが鼻腔を擽る。

私は徹也さんを他所にジャスミンティーを一口飲んでみた。

「香りの良いし、飲みやすい」
「上がったぞ」

バスローブ姿の徹也さんが風呂から上がった。

「部屋中にジャスミンティーの香りが漂っているな…」

「はい・・・徹也さんもどうぞ」
ティーポットの中のジャスミティーをカップに注いだ。

「頂きます」

彼もジャスミンティーを飲んだ。

先に味見でジャスミンティーを飲んだ私。

カラダの奥底が熱くなっていき、下腹部が妙に疼き出した。

彼は私の異変に気付き、心配そうに顔を覗き込む。

「どうした?穂香」

「何だか…凄くカラダが熱いんです…」

「あつい?冷房入れるか?」

「その暑さではなくて…その…」
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