ふしだらな猫かぶりからの溺愛
「仁那、藍ちゃん？って誰〜？」

「あ！私の高校の友だちだよ、私たちも小学校から一緒なの。神奈さんとは前に会ってるよー」

「しっかりした感じの子だよね、仁那ちゃんの保護者みたいだった」


以前会ったときのやり取りを思い出しているのか、神奈さんが少し空を見るようにしている。


「うん、そうかも。藍は小学校のときからずっと私の一番の友だちで保護者みたいなとこもある」

「へぇ〜、今度藍ちゃんも連れて来てよ〜！」

「いいよー、あんまりRUIさんたちへの印象良くなさそうだけど」

「確かに、俺たち仁那にちょっかい出す変な男たちって思われてそうだもんな」


「だってさ、RUIくんどうするよ？」と万里さんがRUIさんに呼びかけるけど、RUIさんはそんな事は何も気にしていなさそうに「ん〜」と適当に返している。


……やっぱりRUIさんは他人からの評価を気にしない感じに見える。

さっきのは見間違いだったかな。


そして、藍との相性は……大丈夫かなぁ。
お互いの性格を思い浮かべて早くも少し不安になった。


< 92 / 254 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop