俺様天使の助手になりまして
テーブルの向こうからアルバルクが身を乗り出してきて、慌てて顔を元に戻した。
アルバルクは、少女オタクだと認定。今が夏休みで、制服を着てなくて良かったかもしれない。
「いえ、自分が意見など、とんでもありません。アルバルク様の命を受けるだけですから」
サナダは、両手をぶんぶん振っている。きっとこの人は真面目な人なのだ。それに、アルバルクのことを尊敬してるんだろう。オタクだけど。
「で、次はどうだったんだ。まあ、大体が想像出来るがな」
アクマ天使が先を促すと、アルバルクは三回目を話し出した。
要約すると、三回も聴いたおかげかサナダは泣くのを堪えたけど、二回目のことで警備が厳重になっており、全然近付けなかったらしい。
で、イベントが終わってしまい、歌手はこれまた警備が厳重なとこに閉じ籠もってしまったと。
「あの、二回目の後、攻撃を無かったことにしなかったんですか? そしたら、警備の人も少ないと思うんですけど」
「おっと、お嬢さん。良い指摘だね。君は可愛いだけじゃなくて、頭もいいんだね。でもそれは、出来ないんだよ。僕らに許されてるのは、任務遂行時の記憶の操作だけなんだ」