君を輝かせるのは私だけ。
それからはもうドタバタで。
合宿が終わってから、月日はどんどん流れて、
私は普段部活をやってるわけでもないから、
体力づくりや練習場所のこともあって色々悩んだけど、
卒業までは、祐真さんの妹さんの由香さんと同じチームに所属させてもらうことに。
けんくんも同じチームで練習場所も同じでコートを2面ずつ使ってるから代表選手が多いけんくんのチームの様子も観れるからここにさせてもらった。
監督も全日本の女子の監督が指揮を取っているから、ここを選んで良かったと思う。
専門に大学に練習にと、休むことなく動き続けていて、
大変なスケジュールだけど充実している。
祐真さんは、前回の合宿が終わってしばらく代表の集まりがないし、
向こうのシーズンがまた始まるからと、日本を去った。
連絡はとるけど、ほんとんどバレーの内容ばかり。
「お兄ちゃんから?」
練習終わりのロッカールームで祐真さんからの連絡を確認していると、由香さんが声をかけてくれる。
「はい、サーブのフォームを新しくするみたいで!由香さんは祐真さんと連絡取ったりするんですか?」
「たまに!お兄ちゃん全然お母さんたちの連絡返さないから催促の連絡をするくらい!というか!由香さん、ってやめてください!私の方が年下じゃないですかー!」
え、
「いやでも、先輩ですから…」
由香さんは高校卒業と同時にプロ入りしてるから、今まだ18歳。
「私のことは由香って呼んでください!先輩命令です!敬語もなしで!」
でも、と続けようとした私は由香さんの視線に観念する。