君を輝かせるのは私だけ。
「ちょ、」

あまりの勢いに押しつぶされそうになってたら、

渉がさらに私たちに飛びついてくる。

「あおさん、俺が世界一にしてあげる!」

気づけば私たちの周りに選手が集まってきてくれていて、

「渉、あおちゃん潰れるでしょ。」
「あおちゃん、一緒に頑張ろうな。」
「祐真力強すぎ、潰れるから!あおちゃんに怪我さすなよ。」

と気遣う声や励まし、一緒に頑張ろうという声をかけてくれる。

「莉緒。お前ならできるよ。俺が保証する。」

けんくん…

他の選手によって引き剥がされた祐真さんと渉。

私はけんくんに走ってて飛びつく。

「絶対どっちも手を抜かない。けんくんと世界一とるからね!」

「ん、いいね、面白くなってきたじゃん。」

けんくんがぎゅうと抱きしめてくれる。

涙を堪えて、

皆さんにお辞儀する。

まだ女子の皆さんも残ってて、

「必ず力になれるように、この選択がプラスになるように頑張ります!これからもよろしくお願いします!」

そう力強くいって頭を上げる。

もう私は迷わない。

したいことは全て強欲に。

努力して必ず結果を出す。

みんなが拍手してくれて暖かく迎えてくれる。

絶対後悔させない!

強く心に刻みこんだ。
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