君を輝かせるのは私だけ。
「心臓に悪いので前から話しかけてください…宮本選手、睡眠も重要なことですけど?今2時ですよ?」
「…そっくりそのまま返すけど。」
ぐっ…何も言えない。
「わ、私は選手では無いので!」
「…っそ、何の勉強?」
私の手元に広がる本を見ていう。
「あぁ、これは資格の勉強です。それ以外にも興味のあるものも含まれてますけど…」
「辛く無いの、今は春休みだけど、大学と専門も掛け持ちしてるって健さん言ってたけど…」
「全然!やりたいことですから!」
笑って返すと、
驚いた顔をされる。
でもすぐに柔らかい笑顔で、
「…寝る。無理しないで寝て。」
と、頭を撫でて背を向けて歩いていく。
なんか、優しい人だよなぁ〜
いけない、いけない、
私も早く読み切らないと!
視線と集中をまた本に戻す。
しばらくして、
…次第に薄れていく意識に、疲れた私はそのまま目を閉じた。