君を輝かせるのは私だけ。
「あお、死なないよね、ねぇ、先生、あお大丈夫だよね。」
「宮本さん、落ち着いて、熱が下がれば命には別状はないはず、だから。」
「あお、あお、痛かったね。」
俺が頬に手を伸ばすのを健さんが止める。
「祐真っ!それはあとでいくらでもできる!今は最善をとれ!」
健さんの声に涙を流したまま、
頷く。
「リサちゃん、また任せていい?ごめんね、辛い役ばかり…そばにいたいけど、きっとやることやってから会いに行かないと嫌われちゃうから。」
リサちゃんは涙でぐちゃぐちゃになりながら頷く。
そんな俺もぐちゃぐちゃで。
救急隊員に運ばれていくあおを見て、
そばに入れないことが悔しいけどそばにいても今は取り乱してきっと邪魔になる。
あおをのせた救急車が見えなくなったら、
仲間に事情を話すためロッカールームに向かう。
このあとは生放送に何本も出ないといけない。
…とりあえず一つ一つ。
それが近道。