君を輝かせるのは私だけ。
莉緒side
視察に行く新幹線の中、
ふと、ひと段落して、健くんたちの方に視線を向けると、
健くんは寝てて、
その横に座る彼は熱心にケータイを見ていた。
アニメとかドラマとかかな。
そう思って少し横目で見て、思わず笑う。
見てるのは、自分のバレー姿で。
…私のことを言うけど、同じようなものだよなと思う。
似たもの同士、かな。
あと少しある移動時間。
また新たに本を開いて読み始める。
いい出会いがあるといいな。