君を輝かせるのは私だけ。
「…えっと、」
少しの間が空いて出てきた指摘は、
いつのまにそこまで見てたのと思うくらい当たってて、
わかったって頷くと、
あおは今度は別の選手を捕まえて同じようにそれぞれ違った内容を話してく。
…目何個ついてんだろ。
見てるんだ、ちゃんと。
急にそれまでの自分の嫉妬がバカらしくなってより一層バレーに集中する。
言われたところを直そうと何回か素振りをして、
あ、いいかもと思ったら、
「祐真さん、今の!」
すごい遠くからあおの声が聞こえてさらに驚く。
もー、敵わないなぁ。
よし、頑張ろう。
一番輝くのは、他の誰でもない俺なんだから。