双子の貞子ちゃん 2



そう言って、話は終わったと言わんばかりに立ち上がる。


「…あいつにはまだ会えないんですか。」



「ダメだ。伊織には担当医と執事以外の男は会えない。男への恐怖心が根付いてる。」




その言葉に衝撃を受けた。

だから、あの時あの医者は面会謝絶だと言っていたのか…。





「じゃあ、俺ら帰るな。……紅蓮は良いとこだな。」



誰も話さない空間を切り裂くように陽彩さんは短く発し、部屋から出て行った。






未だに静まり返っている。





一目見るだけでもできないのだろうか。

確認したい。
あいつが無事だってことを…。


それに、1人で苦しんでないだろうか…。



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