双子の貞子ちゃん 2
「前みたいに普通でいてくれると助かる。こいつらすぐ調子乗るから。」
「調子乗っていいだろうがよ!!こんな眼差し受けるの久々なんだからよ!」
至近距離で凪さんに叫ぶトラ
完全無視をされている。
「その子の名前なんて言うんですか?」
ふいにこちらに話が振られた。
私はソファの最大限の端のところにいた。
隣には しーが座っている。
帽子を目深に被り、ずっと俯いてる私
私の話をしてくれた遥希の方も向かず、ひたすら下を向き続ける。
「悪いなー、あいつ人見知りで。仲良くなったら本人から聞いて欲しい。」
上手くシノが言ってくれたおかげでそれほど空気が悪くなることはなかった。