双子の貞子ちゃん 2
「った、助けて!!」
実戦を想定して、一対一でやってる最中、女の声が倉庫内に響いた。
倉庫の入り口には、女が3人
肩で息をしている。
どうするかと、悠たちと目が合う。
「追われているの!」
「隠れさせてください!」
勝手に中へと入り、どんどん俺たちが固まっている方へとやってくる。
「勝手に入ってこられると困ります!」
「お願い!怖いの!」
怯えているのを引きずり出す訳にも…と全員の目がこちらを向く。
「事情を聞こう。」
「私たちっ、"あの洋館"に連れて行かれたんです!」
「知らない男たちが10人ぐらいいて、ボロボロの部屋に監禁されていたの!」
「食事ももらえなくてっ、……体を、無理矢理っ!」