双子の貞子ちゃん 2






「った、助けて!!」




実戦を想定して、一対一でやってる最中、女の声が倉庫内に響いた。

倉庫の入り口には、女が3人

肩で息をしている。



どうするかと、悠たちと目が合う。



「追われているの!」

「隠れさせてください!」



勝手に中へと入り、どんどん俺たちが固まっている方へとやってくる。


「勝手に入ってこられると困ります!」


「お願い!怖いの!」



怯えているのを引きずり出す訳にも…と全員の目がこちらを向く。


「事情を聞こう。」


「私たちっ、"あの洋館"に連れて行かれたんです!」


「知らない男たちが10人ぐらいいて、ボロボロの部屋に監禁されていたの!」


「食事ももらえなくてっ、……体を、無理矢理っ!」



< 66 / 249 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop