カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
キスとともに彼が毛布の下に手を差し入れる。

清良は「あっ……」と吐息をこぼし、呼吸を荒くした。

「やめ、て、くださいっ……」

一夜の過ちは悪いこと、そんな清良の良心が、目の前の男性に対する好奇心と戦って矛盾を起こす。

結果、拒む声はそこまで切羽詰まったものにはならず、煽っているだけと都合よく判断されてしまった。

「興奮させてくれるな。俺の周りには、わざわざ素肌を隠してくれるような奥ゆかしい女性はいなかった」

「……そ、そんなの、知らない! ……ダメ、です……こんなこと……」

「嫌がり方がずいぶん下手だ。そんなんだから、いいようにもてあそばれてしまうんだよ」

清良の身体を馬乗りにして押さえつけながら、彼はベストを脱ぐ。

シャツのボタンを外すと、はだけた服の下から筋肉質な胸板が見えて、清良の理性はぞくぞくと高揚した。

初めて目にする男性の身体。これが自分の肌に触れたらなんて考えると、とても怖い。

でも、触れてみたい。彼のこの滑らかな肌に、力強い筋肉に触ってみたら、どんな感触がするのだろう?

「深く考えるな。儀式だと思えばいい。俺たちがこの先、ともに歩んでいくための」

ふたりの間を隔てていた毛布が床に落ちる。

「俺のものになれ。その従順な瞳を、俺に向けろ」

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