*・.・* 時間旅行 *・.・*
「先生、お久しぶりです。」と

3年の間に、一段と女の子らしく綺麗になった藤堂が現れた。

「あっ!
おっ………あっ………えっと……………。」

突然現れた彼女に。

涙の別れから3年という月日と

理事長の手前どう接すれば良いのかと、ドギマギして固まっていたら………

「夏生!!」と

満面の笑顔で藤堂を抱きしめる理事長。

返事を返すのが完全に遅れてしまった。

なのに…………

理事長の腕をスルリと外すと。

再び俺に

「会場に行く前に、少し良いですか?」と話しかけ

理事長を綺麗にスルーした。

まさか…………俺だけしか、視界に入ってないってことは………

ないよな????

「あっ……………
えっと…………。
………藤堂??
理事長が居られるんだけど…………………。」

見えてるはずだが、一応理事長の存在をアピールしてみる。
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