予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 でも今回はしっかり顔がうつっていて、「わぁ……」と声がもれる。

「かわいい……」

 赤ちゃんはゆるく握った小さな手を顔の横にそえ、すやすやと眠っているようだった。
 
 ときおり目をこするように手が動く。

 その仕草がたまらなく愛らしい。



「気持ちよさそうに寝てますね」

 医師がエコーの機械を私のお腹に押し当てていると、急に赤ちゃんがぴくんと足をのばした。

 それと同時に、お腹の中でぱちんと小さな泡がはじけるような感触があった。


「あっ」

 思わず自分のお腹を見下ろす。

「今、動いたのわかりました?」
「はい! もしかして、これが胎動ですか?」

 興奮しながらたずねると、医師は「たぶんそうでしょうね」とうなずく。

「はじめて感じました。うれしい……」
「まだ小さな胎動ですが、これから成長していくとどんどん激しくなりますよ」
「そうなんですか。楽しみです」

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