予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
 私は首を横に振り、なんとかひとりで立ち上がった。

「秘書さん。ずいぶんお腹が大きくなったわね」

 梨々花さんはくびれたウエストに手をそえ、私のふくらんだお腹に見くだすような視線を向ける。

「妊婦のくせにたくさんの人が集まる場にやってくるなんて、恥ずかしくないのかしら」
「な……っ」
「私なら無理だわ。だって、女は美しく着飾ってこそ価値があるものでしょう? そんなみっともない姿を人目にさらすなんて、恥知らずだわ」


 悪意のある言葉に怒りがこみあげてきた。

 私の気持ちが伝わってしまったのか、赤ちゃんが足を動かし強くお腹を蹴る。

 
 大丈夫だよ。と安心させるように、ゆっくりとお腹をなでてから梨々花さんを見た。

「お腹が大きなことで周りの人に気を遣わせてしまうのは心苦しく感じますが、妊娠したこの姿がみっともないとは思いません。妊婦のくせに、なんて言わないでください」

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