予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
「あ、ありがとうございます。でも大丈夫です。家からお茶を持ってきたので」

 そう言って、持参したステンレスのボトルをみせた。

 食べ物同様、温かい飲み物も苦手になってしまった。

 コーヒーや紅茶はカフェインが気になるので、少し季節外れだなと思いつつ家で麦茶を作って持ってきている。

「そっかぁ」

 辻さんはうなずきこちらを見た。

「ね、香澄ちゃん。気になってたんだけどさ」
「はい、なんですか?」

 私が持っていたフォークを置くと、辻さんがこちらに身を乗り出す。

「社長となにかあったの?」
 
 突然社長の名前を出され、おどろきのあまり「ぐ……っ!」とのどがつまった。

「なにかって、なにもないですけど……っ!?」

 誤魔化そうとしたけれど、声が裏返ってしまった。

 そんな動揺丸出しの私を見て、辻さんがにやりと笑う。

「やっぱりなにかあったのね」

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